まんなか

こころの真ん中に届くこと、書きたい。

波と私

f:id:majyonan:20170209191333j:image

 

私はそこそこ海に近い場所で生まれ育った。電車の最寄り駅からは道路を挟んで向こう側に海が広がっていた。

自宅は高台にあったが、風向きにより潮の香りがした。

そのせいか、山よりは海の方が親しみを感じる。また、山と海に囲まれた街だったので、平野部が苦手だ。

 

わたしは出産経験があるが、陣痛は波だと思う。痛い最中はそんなこと思いもしなかったが、今になって振り返ると、あれはまさに波だった。強い痛みは強い波。引いた時にほっと一息つき、また次の波に備える。波の間隔が規則正しく狭まってきて、津波のごとく有無を言わせぬ圧倒的な力となり、出産に至る。

 

他にも波に例えられることはいくらもある。愛し合う時の快感も波だし、自分の体調や気分もまた波だ。わたしの中に海があるのではと思う時もある。こっぱずかしいので言わないけれど。

 

羊水の中で育ち、この世に生まれ出て、いろんなめにあい、波を乗り越えたり波を起こしたりして、やがて歳をとり死ぬ。

できることならば、ほがらかに、自分のうちそとの波と付き合って、死にたい。

そう思う。

風船のように

f:id:majyonan:20170129233209j:image

 (写真は無料素材からお借りしたものです)

 

このところ昏く沈んでいた。うろうろと悩み落ち込んでいた。先週の話である。

そこから抜け出して、前向きになったのは、対処の仕方がわかったからと思う。

 

現金なもので、むくむくと闘志も湧いてきた。頭と手を動かし、人とちゃんとコミュニケーションをとっていれば、仕事は進むものだ。ひとりくよくよと何が怖いのか何がわからないのかわからないまま現実を見ず目をつぶって忙しい忙しいと嘆いているのが一番いけない。

 

また壁に突き当たることもあるだろう。

それでも、風船のように浮かび上がることができる。そのことを忘れずにいたい。浮かんだ先には、青空が広がっていることも。

 

 

10月の写真

もう10月も末なので、10月に撮った写真を貼ってみようと思います。(一部撮ってないのもある)ビール多いなぁ。(笑)

目の回るような忙しさが一段落、その忙しさの疲れからやっと回復しました。

野菜の高騰が少し落ち着いてきたのと健康上の不安が一つなくなったので、ダイエット再開しようと思います。

今年の10月はすごかった。振り返るといろいろありすぎて笑ってしまう。自分の限界もよくわかった。人のありがたみも。健康の大切さも。感謝です。

カリカリイライラしてヤケにならず、もっと丁寧に生きる。考える。そう決めた。11月はそういう月にする。大好きな季節。秋と冬のあいだ。

 

品川ディーン&デルーカ

ラズベリーピスタチオパウンドケーキ

f:id:majyonan:20161029110157j:image

久しぶりに買った花

f:id:majyonan:20161029094721j:image

美味しい白

f:id:majyonan:20161029094802j:image

自作ラザニア

f:id:majyonan:20161029110409j:image

同、鯵唐揚げ&マリネ

f:id:majyonan:20161030015118j:image

 

街で見かけた

f:id:majyonan:20161029110646j:image

旧カフェアプレミディ ミントとクリームチーズのフルーツナッツパンサンド

じつにおいしかった…

f:id:majyonan:20161029110819j:image

空は青い

f:id:majyonan:20161029133255j:image

だいすきなイラスト、もふのきことりさんの「ましゅう」。わっとさんアイコンで知った。わっとさんともふのきことりさんに感謝!

f:id:majyonan:20161029133504j:image

百合が開いた。

f:id:majyonan:20161030014656j:image

花王のサイトでmiiのように作ってみた自画像。こんなに可愛くは…若くは…やせては…いない。頭にキウイもつけてない。(笑)

f:id:majyonan:20161029133755p:image

好きな色の花をみつけた

f:id:majyonan:20161029134116j:image

薔薇

f:id:majyonan:20161029134231j:image

夢、という名の薔薇

f:id:majyonan:20161029134309j:image

珍しい花びらのコスモス

f:id:majyonan:20161029134536j:image

好きなタイプの花。名前は知らない

f:id:majyonan:20161029134612j:image

久しぶりのケーキ

f:id:majyonan:20161029134649j:image

猫ケーキ

f:id:majyonan:20161029134718j:image

よこすか

f:id:majyonan:20161030012644j:image

桃のフラペチーノ。桃桃してた。

f:id:majyonan:20161030012737j:image

黒ビールたち。

f:id:majyonan:20161030012837j:image

こんな赤毛にしてみたかった。元バングルスのベーシスト。かっこいい。

*写真はお借りしたものです

f:id:majyonan:20161030012904j:image

すごく綺麗でキュートな歌姫さん。

Galnidelia(表記大文字小文字違います)のメイリア。

*写真はお借りしたものです

f:id:majyonan:20161030013224j:image

すごい色のアイスクリーム。味は…

f:id:majyonan:20161030013347j:image

おいしくて鋭くて強いビール。

f:id:majyonan:20161030013425j:image

ハロウィンなチョコレート。モロゾフ

f:id:majyonan:20161030013510j:image

フィンランドのジンカクテル。クランベリー味。甘酸っぱくきれいな色

f:id:majyonan:20161030013544j:image

ケニア豆おいしかった。キューバはまだ

f:id:majyonan:20161030013917j:image

キャンメイクのカタログ。懐かしい色。

f:id:majyonan:20161030013955j:image

再検査結果が異常なしで祝杯あげた。おいしかった…

f:id:majyonan:20161030014025j:image

これはまぁ、ふつうやね。(笑)缶綺麗。

f:id:majyonan:20161030014115j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Fantôme」を聴いて・後編

Fantôme」宇多田ヒカルを聴いて、後編です。発熱したまま、書く。どの曲もすごいけど、好きな曲三曲あります。あれ?一曲増えてる。笑。


6.ともだち

リズムの魅力と快感。ハンドクラッピング、ギターの楽しさ。ラッパの彩り。R&Bなんだけど軽くてお洒落でラテンの香りをまとっていて、そのくせ歌詞はすごく切ない。

ともだちの垣根を越えられない人、越えちゃったけど越えるまでの葛藤を覚えている人には激しくこたえると思う。

なんなんだろうこれ。掴まれる。癖になる。コーラスもたまらない。気持ちいい。踊りたくなる。

好きな曲一曲目。


7.真夏の通り雨

これは…バラードになるのかな。このアルバムの中で一番地味な曲だと思うんだけど、沁みます。わたしはこれ好きだなぁ。ピアノと歌詞が、すごくぐっとくる。風景がありありと目の前に広がる。気持ちが同調する。好きな曲二曲目。静かに噛み締めて聴いている。


8.荒野の狼

これはレトロでファンキーでクールな曲。途中からなんかボカロ曲っぽくもなる。全然違うけど、マイケルジャクソンとビジュアル系とかも連想してしまう。面白い。「無いものは無い」


9.忘却

一番好きな曲。出だし、シンセでストリングスでピアノで不揃いな不穏な心臓の鼓動のよう。どくん…どくん…と胸をたたく。

hi-posiというバンドに「あと何日」という名曲があるんだけれど、ふとそれを思い出した。似てないのに。ちなみにその曲はわたしにとって切ない曲ベスト3にはいる。

この「忘却」も、ものすごく切ない曲。胸をかきむしりたくなる。

前面に出ているのがKohhの素晴らしいラップミュージックなんだけど、追い掛けて被さってくる宇多田ヒカルの掠れたハイトーンの透明な声にぞっとする。

美しい。

あまりにもうつくしく歌詞の生々しさが輝く。汚れや負や死が放つ光。安らぎ。

魂にナイフを差し込んでくる曲。2人の類稀なる歌い手が、交互にひりひりする歌詞を歌う時、知らない間に涙が頰をつたっていることに、気づく。

初めて聴いた時の衝撃が失われないまま、無限にリピートしてしまう魔力を持っている曲。強い引力と快感にただ身を任せるだけ。たまらなく好き。


10.人生最高の日

9.をネガとするならこの曲はポジだ。80〜90年代の洋楽ポップスのような明るいラブソング。それなのにどこかからっぽで、楽しいのに不安になる。やっぱり9.の世界とつながっている。日本語のことわざや四字熟語で語呂合わせの言葉遊びが楽しい。シェイクスピア、ってよく浮かんだなぁ。やっぱり天才なんだな、宇多田ヒカルって。


11.桜流し

素直に、美しい曲。ピアノと声がよく馴染んでいる。盛り上がろうとする過剰さをできるだけ排除して、高まりを制御する。だからこそ伝わってくる思い、世界。

アルバムの締めくくりにふさわしい一曲。

ピアノの蓋を静かに締めて、歌姫はまた、人生と音楽の旅に出るのでしょう。


アルバム全体を通じて、生と死、光と影、体温、性を感じました。それは生々しいのにいやらしくなくて、すうっと胸に入ってくるものでした。なんて自然で、等身大なのか。宇多田ヒカル自身が身を削り通り抜けてきたことを、消化して、昇華して、言葉と音楽でできた歌という形の花にして届けてくれた。そんな気がします。


繰り返しますが、このアルバムを聴いてよかったです。一冊の本を読み終えた時のような、深い感動に包まれて今夜は眠ろうと思います。



「Fantôme」を聴いて・前編

f:id:majyonan:20161025112801j:plain

Fantôme」宇多田ヒカル、を聴きました。拙いレビューですが書きます。

*未視聴で、先入観なしに聴きたい方はどうぞ読まないでください。


1.道

最初の一音、和音とリズムから、わくわくがはじまる。どうしようもなく胸がときめく。朝日が昇るのを誰も止められないように、心に光が満ちてくる。

これはなに?ハウス?ゴスペル?心地よいテンポに乗せて歌声が伸びてゆき、軽やかに歌詞が舞う。その歌詞には深く温かいものが流れている。まるで脈打つ心臓のように。赤い命の色。喜びの歌。暗い夜を越えて、一歩ずつ山を登ったひとに見える目の眩むようなパノラマビュー。広い広い世界が、両手を広げて待っている。ひとりじゃない。


あと、この曲のテンポ、速すぎなくてとてもいいと思う。

ぜんぜん違う曲なんだけど、ハウスの名曲アンダーワールドのtwo months off とか、コールドプレイのVIVA LA VITAを連想する。

アルバム全曲を通して、テンポが適切だと思う。とてもよく練られている。


2.俺の彼女

前曲とは一転して、暗いベースの響きに裸の声がいきなり乗っかる。平易な言葉で綴られた大人の男女のリリックの世界にぐーっと引きこまれる。それは昏く苦く甘く優しい。熱く芳ばしい珈琲のように苦いのにおいしい。

歌い上げないところがいい。若い頃の宇多田ヒカルならもっと咽び泣くような曲になったのではないか。

激しく求めているのにクールでビター。そこがまた狂おしく胸に迫る。歌詞の一部がなぜフランス語なのかわかる気がする。ハリウッド映画のようなハッピーエンドは求めていない。ありのままの男と女で、「触りたい」のだ。すれ違い、上っ面を整えているけれど。

「こうあるべき」男、「こうありたい」女、という虚像にがんじがらめになっていることを王様は裸、と指摘してくれている。


3.花束を君に

いい歌とは、なんだろう。胸にストレートに飛び込んでくる歌。そして同時に、いくつもの解釈ができる歌、ではないだろうか。

この曲は朝のドラマに使用された。いっけん幸せな歌に聴こえる。そう聴いてもいいと思う。あるいは花嫁を送り出す歌。涙をこらえてどこまでも優しく微笑んでいるような歌。しかし、今生の別れの歌、と聴くこともできる。宇多田ヒカルのあまりにも有名な偉大な歌手のお母さん、その波乱に富んだ人生、その人の娘として生きてきたこと、同じ歌手の道へ進んだこと、母の死。を思うと、幸せに裏打ちされている複雑で深い思いがみえてくる。

人生は葛折り、と歌ったのはシャンソンだったか。

こんなに優しい歌の花束を、手向けることができる宇多田ヒカルは素晴らしいと思う。


4.二時間だけのバカンス

優しく爪弾かれるギターからはじまるこの曲がはらむ苦い毒を、潔い狡さを、割り切れなさを、背徳を、まるごと甘い果実のようにかぶりついたなら、こぼれ溢れる蜜を手で拭うといい。大人にしか味わえないその味に、涙するといい。

一筋縄ではいかないのが、愛であり、人生なのだから。

宇多田ヒカル椎名林檎の声質の違い、歌の表現の違い、異なる歌い手としての資質が、これほどまでに合うとは、誰が想像しただろう?奇跡のような、幸福な一曲。

キャッチーなのに、ずきずきと痛い曲。大人の覚悟は、涼しげな顔をしているのかもしれない。


5.人魚

美しいハープからはじまるこの曲は、スローテンポでシンプルな歌だ。歌詞も幻想的で美しい。小さな曲なのに、忘れられない面影をはらむ。宇多田ヒカルがこの歌の世界をとても大切に歌っているのがわかる。


とりあえず前半五曲について、書いてみました。どの曲も素晴らしくて、耳と目を釘付けにします。わたしはすでに何度も何度も、聴いているし、これからも聴くでしょう。


さらに後半がすごいのです。後半は大好きな曲、二曲あります。

よく、アルバムを評価するのに、捨て曲なし、という言い方をしますが、これはすべての曲が個性的で曲の水準が群を抜いていて、それでいて全体のバランスが素晴らしい。化け物のようなアルバムだと思います。


このアルバムに熱いレビューを書いて紹介して下さった、まりおさん、ありがとう!!!


↓まりおさんのレビューはこちらです。

http://onmusicloud.hatenablog.com/entry/2016/10/16/000733





音楽に求めるもの

ちょっとビールを飲んだのでタイトルが大きくなりました。(笑)

 

わたしはなぜ音楽が好きなのかな?とか、音楽に何を求めるのかな?と考える時があります。たまに。

その答えは、風の中さ。

…すみません。時流にのってみました…ボブディランはベスト盤しか持っていません。普通に好きです。

 

答えは、好きだから。

求めるものは、心地よさ、です。快楽、でもいいかもしれません。

心地よさ、や、快楽とは、聴きやすいとか明るいとかという意味ではありません。運動したらしんどいけど気持ちいいですよね?歌でも楽器でも練習は面倒だし辛いけれど心地よくなったりもします。らくちんで楽しいことが心地よいとは限らないのです。

心地よい、っていろんなことを含むと思います。悲しいこと、苦しいことが心地よい場合もありますものね。なんかマゾっぽいですが。

また、暗い曲や一般受けしない音楽が自分にはビンビン響くこともある。

普遍的な名曲もいいし、マイナーな曲もいい。

生きていれば楽しいことと苦しいこと両方あるように、そしてその経験やそう感じることそのものが生きている証であるように、音楽で表現される喜びも悲しみも快も不快もどちらも魅力的なのです。

 

また、ある音楽にどうしてかわからないけれど魅かれる。その魅力を誰かに伝えようとして、伝わることもあれば伝わらないこともある。それがたまらなく面白いなと思ったりします。

そういうことは別に音楽に限らないのですが。

 

好きな声、好きな音、好きな曲。

じっと聴いたり、歌詞を読んだり、体を揺らしたり、踊ったり、鼻歌したり、口笛で吹いたり、口ずさんだり、本気で歌ったり、演奏したり。

音楽は、やっぱり、好きです。

 

鼻歌におすすめな曲

お掃除をするとか、お皿を洗うとか、ジャガイモの皮を剥くとか、何かしら作業するときにおすすめな曲です。つまり、鼻歌ソング。はかどります。笑。

 

宇多田ヒカル

traveling

別に作者のあの人バージョンでもよいです。

http://www.youtube.com/watch?v=tuyZ9f6mHZk&sns=em

 

ベリンダカーライル

ヘブンイズアプレイスオブラブ

 

http://www.youtube.com/watch?v=P-WP6POdTgY&sns=em

 

映画の主題歌で、映画はアパルトヘイトがテーマなのでシリアスなのですが、この曲のフレーズはなんか私的には非常にアッパーな印象でつい口ずさんでしまいます。

 

この二つの曲に共通なのは、プロモーションビデオがわけわから…ダサ…いえいえ、おほんおほん、です。すみません。

 

また鼻歌ソング、随時追加します。