忙しい忙しいといいながら、小さな旅に行って来ました。行き先は積雪量260センチ、パウダースノーの長野県です。
目的はスキーと温泉とおいしいご飯。いやーよく転びよく滑りよく入りよく食べました。ちょっと!ダイエットは?
…すみません。旅の間はしませんでした。それどころか家族の残したご飯やおかずも食べました。だっておいしくてもったいなくて作ってくれた方に申し訳ないんだもん。言い訳。
雪の降る土地に住むのは大変なこと。そのご苦労はいかほどかと思いながらも、独特の冷たく澄んだ空気、本当に細かくさらっさらの粉雪が舞うなか、風に頰をさらしていると、しんしんと心が静まり洗われるような、なんともいえずうれしい気持ちになりました。
雪は美しい。雪は神々しい。無責任にそう思うのです。
雪国の人は肌が綺麗で美人が多いというがそれは当然かもしれません。水が良い。空気が良い。雪は脅威であると同時に恵みなのだと思います。
あんまり雪がサラサラすぎて雪だるまも作れないので、スノーマン遊びをしました。ふかふかの雪の上に大の字になり、人型を作る。ただそれだけの遊びです。雪まみれになり冷たいけど、雪はぱっぱと払えば落ちてしまいます。仰向けになってあはあはと笑うと口にも雪が飛び込んできます。目を凝らしていたら、空から無限に降ってくる雪の結晶が一粒ずつ見えるような気がしました。
「ふるふるふるふる ゆきがふる
ゆきをみあげて たつぼくに
ふるふるふるふる ゆきがふる
とつぜんぼくは のぼってく
せかいじゅうから ただひとり
そらへそらへと のぼってく のぼってく
ふと きがつくと ゆきがふる
ゆきをみあげて たつぼくに
ふるふるふるふる ゆきがふる」
まどみちおさんの詩を思い出しました。
宿のお食事は素材を活かした優しい味わい。お野菜お肉お魚豆腐海藻類キノコ玉子どれもおいしくて、バランスがいい。あー和食って最高!と思いました。
特に野菜とキノコ!長野県はキノコ王国なのです。エリンギ寿司とか初めて食べたけどおいしかったなー!
ごちそうな晩御飯はもとより、朝ごはんもおいしかったです。わたしは三食の中で朝ごはんが大好きなので、ああこんな朝ごはん作って食べたいなーと思いました。
メニューだけ覚書。
朝:お豆腐のお味噌汁、切り干し大根と人参煮物、長芋のたらこ和え、温野菜、ジャガイモ入りオムレツほうれん草甘煮添え、ご飯またはパン ヨーグルト、海苔、納豆など
お酢のきいた、ハス、うど、にんじんの白いきんぴらも春らしくさっぱりしておいしかったです。これは真似したいなー。
夜 信州蕎麦サラダリンゴ入り、湯葉と三つ葉とお素麺のお澄まし、豚肉リンゴ巻きソテーに温野菜、マスのお刺身、鮭と野菜のホイル蒸し、信州牛のすき焼き
そして、ビール!
志賀高原ビールのIndian summerと、生ビールを頂きました。
Indian summerは柑橘系の香りの白ビールで好み!生ビールはコクと香りが芳ばしく存在感あり!でどちらもとてもおいしかったです。
新幹線と長野電鉄にのったのですが、小田急ロマンスカーの車両が使われていてびっくり。レトロでいい感じでした。時間のある方はぜひ「のんびり号」をおすすめします。車掌さんがユーモアたっぷりの観光案内放送をしてくれるし、可愛いパンフレットもくれるし、途中駅で下車する楽しみもあります。車内販売もエリンギ寿司やおやきなどおいしかったです!(結局食い気か…)
食べ物だけでなく、歴史的なことも解説して下さり、興味深かったです。
長野電鉄の特急。特急なんだけど「のんびり号」があるのです。(同じ車両で普通の特急もあります)。
有名な千曲川!大きく立派な川です!
こんなに忙しいのに旅なんか出たくない。終わってから行きたい。と思ったりもしたけれど、諸事情で決行した今回の旅。行ってよかったです。
宿のスタッフの方々は万事においてあたたかく細やかな配慮をしてくれました。軽い怪我をしたり高地による体調を崩した家族に対しても、心のこもった適切な対応をして下さり、とても嬉しくありがたかったです。感謝と尊敬の思いでいっぱいです。
旅は贅沢かもしれないけれど、何物にも代えがたい経験ができるのですきです。 旅のために日常をがんばれる、というのもあるし。
お金を貯めて、また来年、行きたいです。