まんなか

こころの真ん中に届くこと、書きたい。

ほっそり生きる

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*写真はフリー素材です

 

風邪をきっかけに食生活を改善している。

体に良いものをゆっくり少しずつ食べるようにして、不要な間食はやめた。

いつもなら、体調が回復するとともに、減った体重も元に戻るのだが、今はゆるやかに減り続けている。うれしい。

 

少し前まで、好物を好き勝手に食べることがやめられず、もう二度と痩せられないような気がしていた。そんなことはなかった。やめられた。

 

一つには、かなり自分では負荷に感じていた仕事的なことをやり終えたせいもあると思う。苦手な人とだったのでしんどかった。でもおかげさまで無事に終わった。

 

物事でも対人関係でも、苦手意識というのはやっかいだ。苦手だ、嫌だ、しんどいと思うと体は正直に反応する。

苦手な意識を変えることができれば一番いいが、できない場合は淡々とこなして距離を置き、後に気持ちを残さないのがいいと思う。

 

人を変えることは難しいが、自分を変えることはできる。変わろうと思えば変われる。ごく当たり前のことを、実感している。

 

壇蜜さんの本の影響も大きい。ほっそりした人はやはりほっそりと生きているのだ。ダイエットはしなくても、甘いものは滅多に食べないし、どんなにお腹がすいても一呼吸置いて食べることを心がけておられるという。

 

美しく在ることのプロだから、髪や肌のケアには気を使うし、ストレスとの付き合い方も上手だと思う。

いやな目にあっても、人は人、自分は自分、という線引きがちゃんと在る。

いやな目にあったらもちろん傷つくのだけれど、動物が傷を舐めて治すように、そんなときは眠ったりお風呂へ入ったり愛猫と過ごしたりしておられる。

つらいものはつらい。でもやり過ごさなければ生きていけない。

きっとみんなそうなのだろう。

 

自分のことは自分でいかようにもできる、と思うとなんとなく心が軽くなった。

わたしもほっそりと、思いのまま、生きていけたらいいなと思う。

 

 

本とひとやすみ

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体調を崩している。これは崩す前に撮った写真で、今はコーヒーが飲めない。

 

大した病気ではない。忙しくてなにかと雑に暮らしていたら、家族の風邪がうつったのだ。久しぶりに体ががたがた震え寒気と吐気がし、全身が痛み熱が出た。午前中はしなくてはならないことをして、午後は倒れこむように寝た。

風邪を引く前にはつまらない怪我をして、指を4針縫った。もうなにやってんだか!である。

 

期日までにやり終えなくてはならないことがあり、冷や汗をかいたがなんとか間に合った。家族の協力のおかげである。ありがたい。

そして友人達からは労りの言葉をかけてもらい、こちらもありがたく身に沁みた。

 

ほっとして今、本を読んでいる。文春文庫の「壇蜜日記」。

傘をさしてしゃがんでいる女性のイラストと、壇蜜という人に惹かれて買ってみた。

とてもいい。久しぶりに日記文学の良いものを読ませてもらった。(日記文学、というジャンルがあるのだ。)

 

壇蜜さんのちょっと詩のような、歌うような、短い日記の連なりは、心をしっとりさせる。そこにはユーモアがあり、悲しみがある。自由と孤独もある。壇蜜さんが選んで記す言葉は、衒いと素直さがちょうどよく、明るいグレーの空のように美しい。人が一番綺麗に撮れるという曇りの日のような日記だ、とわたしは思った。日記の中に描かれている何もかもが、くっきりと輪郭を際立てて浮き上がってくるから。

 

怪我をしたり病気になると、休まざるを得ない。そして今までとは違うものが見えてくる。また元気になっても、元気じゃない時に見えた物事を、忘れずにいたいと思う。

 

 

 

 

 

ぼくはねこ

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 今週のお題「ねこ」

 

ぼくはねこ。羊毛フェルト作家さんが作ってくれた猫人形のねこ。

このブログを書いている人(ナン)の親友Aちゃんが、作家さんの過去作品からセミオーダーして贈ってくれたんだ。

 

ナンは猫アレルギーで本物の猫はさわれない。

Aちゃんはナンが以前、グレーの折れ耳猫が好き、って言ってたのを覚えていてくれていて、

小鳥好きなのも知っているから、青い鳥も一緒にぼくの肩にとまらせてくれた。

幸福が訪れますように、っていう願いを込めてくれたんだよ。

 

ぼくの大きさは実はとても小さい。顔の大きさは大体100円硬貨より少し大きいくらい。でも隅々までとても精巧にできている。ヒゲも小さな爪もしっぽも360度抜かりなし!だよ。

 

Aちゃんとナンは中学二年生からの付き合いだ。見かけも中身も違うタイプの2人だけど、趣味があって波長が合うんだ。

Aちゃんは優しくて細やかで繊細で丁寧で美的感覚がとても良く、センス抜群だ。物静かで絵やお菓子作りが上手だよ。

ナンはがさつで大らかで食いしん坊。センスがいいとはとても言えないが、Aちゃんと同じく、繊細で綺麗なものが好きだ。自分にはないから惹かれるんだね。

 

Aちゃんがずっと健康で幸せで、おばあさんになっても仲良くできたらいいな、ってナンはぼくを眺めながら願った。

ぼくと青い鳥は、叶えてあげたいね、って話してるのさ。

 

 

 

 

ぽんこつにつける薬

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*画像は無料素材です。

料理を作っていて、うっかり指を怪我してしまった。

一晩たってもじわじわと出血が止まらず、病院へ行き、4針縫ってもらった。

実は2回目なので、自分の不注意さに軽く落ち込んでいる。家事も片手ではままならず、家族に迷惑をかけてしまった。

 

落ち込んだ時には、お寿司である。こいつ何いってんだ?!と思われるかもしれないが、病院の帰りに鮮魚店が経営する回転寿司に寄り、一人でおいしくお鮨をつまんだ。自分甘やかしの術である。皮膚が早く再生するように、コラーゲンたっぷりのあら汁も頂いた。ああ幸せ。

関係ないけど、

前は苦手で、この冬好きになったものは、白子ポン酢である。鮮度の良いネタのこのお寿司屋さんのおかげ。もうシーズンも終わりだけれど、あと1回食べられたら良いなと願う。

 

ぽんこつにつける薬があれば飲むけれど、残念ながらないので、自分で気をつけるしかない。

 

不器用でのろまなんだから、焦ったり何かに気を取られて上の空だとこんな怪我をしてしまう。何事も落ち着いて、確実にやろう。

 

あなたとひととき

ハッピーバレンタイン!ということで、思いつきの企画記事です。ツッコミどころ満載ですが、しばしお付き合いくださいませ。

 

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*↑くま吉様(id:tocotocokumachan)様に描いて頂きました!

 

「こんにちは!ナンです。ブログを読んでくださりありがとうございます。わたしもあなたのブログを楽しく読ませて頂いております。

お礼に今日は軽くお食事などいかがでしょう?」

 

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「ワイン食堂さんのキャロットサラダ、芽キャベツと白ネギのキッシュ、パンです。

キッシュは熱々のとろとろサクサク。オレンジ色のワインはブランデーのような良い香り。

あなたを待ちきれずに、飲んでしまいました…ごめんなさいね。

さあ、改めて乾杯!いつも素敵なブログをありがとうございます。」

 

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「チョコレート、はお好きかどうかわからなかったので、マカロンを用意いたしました。お口に合うと良いのですが…銀座三越のジャンポールエヴァンで求めました。年に一度ブタの貯金箱を叩き割って良い日ですからね!

お味はフレーズ、ピスターシュ、フランボワーズ、マルコポーロです。あなたの人生がカラフルでスウィートでありますように!」

 

ふぅ…。精一杯気取ってみました。(笑)

とりとめも方向性もないこのブログを読んでくださる皆さまへの感謝を込めて。

いつもありがとうございます。

 

 

サンドイッチ日和

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わたしはサンドイッチが好きです。太っているのでたまに食べるのを楽しみにしています。

 

まりおさんの美味しそうなサンドイッチの記事にたまらなくなり、今日は用事もあったので、

鎌倉までサンドイッチ狩りに出かけました。

 

まりおさんの記事↓

mariostang.hatenablog.com/entry/2018/02/04

 

そこで手にいれたのが、写真のサンドイッチです。有名店のものではなく、街のパン屋さんのもの。しっとりした胚芽パンに、ハムとチーズ、バジルの効いた自家製ポテトサラダ、たっぷりのレタスが挟まっています。レタスが多くてお皿に乗せると分解して倒れてしまうので、金串で刺して写真を撮りました。

 

わたしが好きなのはこういう、手作りの、どこか素朴なサンドイッチです。

銀のトレイに美しくカットされてうやうやしく盛られたサンドイッチも素敵!と思うのですが、おいしいパンと新鮮な具でササッと作ったサンドイッチを、あーん!と口を大きく開けて頬張るとき、あーおいしい!幸せ!と思います。

 

今はもう閉店してしまったパン屋さんの、たまごサンドも好きでした。見かけはなんの変哲もないのに、とてもおいしいのです。

お店の奥さんと話をしたら、マヨネーズから手作りとのことで、納得しました。

 

中学生の頃、親友と初めて地元の喫茶店に入り、一緒に食べたサンドイッチもとても美味しかったです。

トーストしたパンにバターを塗り、ハムとチーズ、ホワイトアスパラの缶詰、トマト、レタス、卵焼きが挟まれていました。

卵焼きは薄く焼いたものです。

ものすごく美味しくて、今でも思い出します。近々真似して作るつもりです。

 

コンビニやスーパーで手軽に買えるサンドイッチ。自分でも作れるサンドイッチ。

おむすびと同じで、簡単な料理だけれど、素材の良さが生きるし、人の手と工夫が無限のおいしさを生む。

おいしいサンドイッチを提供してくれるお店に敬意を表するとともに、わたしもわたしなりに、おいしいサンドイッチを作れるようになりたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

エモーション

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*画像はお借りしたものです

 

昨日、すこし遠くの街まで歩いて買い物に行った。大体13000歩、ウロウロぶらぶらも含めて3時間くらいか。

目的地への行き帰りは早足で汗ばむくらい、息がはぁはぁいうくらいのスピードで歩いた。

 

歩いているうちにすっかり夕方になって、夕焼けが綺麗に暮れていった。流れる景色と沈む太陽のさいごの光を久しぶりに見た。

 

何か音楽を聴きながら歩こう、と思い、ふと選んだのが、宇多田ヒカルのシングルコレクションvol.1だった。

一曲目のtime will tell宇多田ヒカルの声が若くて、歌がまっすぐに胸に飛び込んできた。

いろんなことを瞬時に思い出しながら、どんどん歩く。

歩けば歩くほど思考は空っぽになるのに、映写機がスクリーンに映し出すように、記憶の映像と当時の空気、感情の残像がとめどもなく浮かんでは消えるのをただ見ていた。

 

感情が溢れそうになっても足は止めない。

歩け、歩け、歩け。 

 

人を愛したことは忘れられない。わたしとともにずっと生きている。死の瞬間まで、わたしとともに在ってほしい。無理な願いだろうか。

わたしのなかで灯るもの。いまなおあかく燃えている。

それがあるから生きてゆける。なけなしの勇気を振り絞ることができる。わたしの原動力。

 

いつもは隠しているわたしのエモーション。

曖昧に笑ってやり過ごす。波風が立たないように。傷つけないように。笑われないように。

頭を打ち付けられないように。疎外されないように。

一人で歩きながら、解き放った。

 

また歩こう。できればもっと頻繁に。

感情がこわばる前に、解放しよう。

それもみな、わたしだから。

切り離しては、ダメだ。

そう思う。