*画像はお借りしたものです
昨日、すこし遠くの街まで歩いて買い物に行った。大体13000歩、ウロウロぶらぶらも含めて3時間くらいか。
目的地への行き帰りは早足で汗ばむくらい、息がはぁはぁいうくらいのスピードで歩いた。
歩いているうちにすっかり夕方になって、夕焼けが綺麗に暮れていった。流れる景色と沈む太陽のさいごの光を久しぶりに見た。
何か音楽を聴きながら歩こう、と思い、ふと選んだのが、宇多田ヒカルのシングルコレクションvol.1だった。
一曲目のtime will tellの宇多田ヒカルの声が若くて、歌がまっすぐに胸に飛び込んできた。
いろんなことを瞬時に思い出しながら、どんどん歩く。
歩けば歩くほど思考は空っぽになるのに、映写機がスクリーンに映し出すように、記憶の映像と当時の空気、感情の残像がとめどもなく浮かんでは消えるのをただ見ていた。
感情が溢れそうになっても足は止めない。
歩け、歩け、歩け。
人を愛したことは忘れられない。わたしとともにずっと生きている。死の瞬間まで、わたしとともに在ってほしい。無理な願いだろうか。
わたしのなかで灯るもの。いまなおあかく燃えている。
それがあるから生きてゆける。なけなしの勇気を振り絞ることができる。わたしの原動力。
いつもは隠しているわたしのエモーション。
曖昧に笑ってやり過ごす。波風が立たないように。傷つけないように。笑われないように。
頭を打ち付けられないように。疎外されないように。
一人で歩きながら、解き放った。
また歩こう。できればもっと頻繁に。
感情がこわばる前に、解放しよう。
それもみな、わたしだから。
切り離しては、ダメだ。
そう思う。