映画「アラジン」を観てきました。
公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html
いやーよかった。不覚にもちょっと涙してしまい、自分にええっ!?と思いました。(笑)
吹き替え版を観たのですが、字幕版も観たいです。どちらもそれぞれの良さがあるとおもいます。
「アラジン」のストーリーや音楽は知っていましたが、以前に公開されたアニメ映画は観ていませんでした。ジーニー役が故ロビン・ウィリアムスなのでまた観てみたいと思います。
※以下、ネタバレ含みますのでご注意を!!
今回の「アラジン」がわたしに響いたのは、映画としてのゴージャスさや面白さ、ハッピーエンドストーリーなだけではなく、現代的な要素が多分に含まれていて、よく練られた脚本演出キャラクター、好演だったからだと思います。さすがだぜ!ジョン・オーガスト!
監督のガイ・リッチーにも拍手!
ジョン・オーガストは、ティム・バートン監督との作品、ビッグ・フィッシュが素晴らしいです。
正直観るまでは、ディズニーお得意の夢とロマンに若干のスリルを加えた、よくある御都合主義のあまーいハッピームービーなんだと思っていました。そう、ナナメに見くびっていたのです。
でもそうではなかった。それぞれの登場人物が感じている痛みが、リアルに伝わってくる映画でした。
アラジン、ジーニー、ジャスミン、王様、ジャファー、侍女、家臣、みんなの思いが、それぞれのシーンで、びんびんと伝わってきて、すっかり引き込まれました。
孤独、自由への渇望、力や権力への欲望、憧れ、劣等感、誇り、希望、悩み、落胆、あきらめ、希望、勇気、狡さ、弱さ、誠実さ、友情…
誰もが持っているもの、経験したことのある思い、がリアルに描かれ、ちゃんと寄り添っている。
わかるわー!の嵐なのです。
現実の世界では、あまりに苦しく、救いのないことが起きています。魔法のない世界で、私たちは生きている。
映画の中でも困難や絶望的な状況はあるが、そこは映画なので、あきらめず知恵を絞ってのりこえ、解決していく。魔法の力もあれば、いろんな助けもある。
ちょっと動物さん達に頼りすぎじゃね?!とは思いましたが…(笑)
上手いなと思ったのは、魔法が万能ではないことと、ランプの魔神ジーニーが叶えてくれる三つの願いの扱い方です。
結構スレスレなところを突いているので、結局はご都合主義なのかもしれませんが、
テーマとしてずっと流れているのは、
「幸せって何ですか?いや、あなたにとっての幸せとは何ですか?本当のあなたの望みは何ですか?」
ということだと思いました。
そしてそのことは、わたしも含め、考えている人は多いと思います。だから多くの人の心を揺さぶるヒット作になっているのではないか。
また、困難、自分の置かれた状況、を解決する力と知恵はみんなもっている。あきらめてはいけない。そういうメッセージを感じました。
生まれと育ち、貧しさ、女性であることなどにより孤独で弱い立場である人全てへの応援のメッセージが含まれていて、心揺さぶられました。
そして冒頭のシーンとラストシーン。なぜそのシーンなのか、もとても頷け、心に残るものでした。
トランプ政権になってからのアメリカは辛いニュースが多いけれど、本当のアメリカはそうじゃない。みんなの自由と個性と権利を尊重する、多様性から成り立つ国。
希望を感じました。
ぜひ映画館へ足を運んで、観に行ってみてください。