空と雲は見飽きることがない。惜しみなく毎日新作を見せてくれる天才画家のようだ。
*今回センシティブな内容です。
ここを読んでくださる方々は皆成年、という前提で書きます。そういう話題が苦手な方はどうかそっ閉じ(読まない)にてお願いします。
私は子どもの頃すこし虚弱で、睡眠をたっぷりとらないと普通に暮らせなかった。普通に過ごすために早く寝る。それが身についてしまい、いい年の今でもそうしている。
そのため徹夜はほとんどしたことがない。寝不足になると気持ち悪くて使い物にならないので、自分にはできないものと思ってきた。
ところが、ところがですよ、最近徹夜した。それも2回も。なんともない。翌日もピンピンしている。夕方ちょっと眠くなったりするが1時間くらい寝たら復活した。
夜から朝まで丸ごとわたしの時間。ものすごく嬉しい。まとまった私だけの時間。
歳をとって少しの睡眠で済むようになったのかも知れない。それとも若い頃からの睡眠貯金が効いてきたのかも。そんなものはないと思うが。
徹夜して何をしているかというと、くだらないオタク趣味のお絵描きです。資格の勉強とかではないところが残念。でもね、のべ10時間くらいかけてバーっと一枚の絵を描くのがとても楽しい。ドーパミン出る。元気になる。
9月半ばからから今日まで4枚描いた。大好きな漫画やアニメのシーンをじーっと見つめ、目視模写アレンジ。アレンジというのは元絵が見切れてる部分を補完したり、色は好き勝手に塗ってるから。
スケッチブックに鉛筆で下書き、コピックマルチライナーでペン入れ、水彩色鉛筆で色塗りをして仕上げる。週一くらいで描いてる計算になる。わたしにしてはすごい。すごい情熱だ。どこに向かってるかわからないエネルギー。多分無駄にかけ流される温泉みたいなもんだと思う。
お絵描きと関係ないかもしれないけど、心身も調子がいい。体はゆるいダイエットが合ってて2.5キロ減った。心は前向きになりセルフケアやおしゃれを楽しめるようになってきた。
そして最後にモジョが戻ってきた。
モジョって?
昔の映画オースティン・パワーズに出てくる元気の源、というかストレートに言うと性欲である。当たり前のように自分にあったものがなくなるのは不思議な気持ちがした。
おかえり、モジョ。
もう永遠に去ったかと思った。
まぁそれはそれでいいけど、ちょっとだけ寂しかったから、帰ってきてくれてうれしいよ。
モジョが不在だとどうなるかというと、わたしの場合は、恋愛や性愛をあつかった映画や小説や漫画などへの関心が薄く(ほぼゼロ)になった。おしゃれなどを含むいろんなことが遠くなりわりとどうでもよくなる感じだった。世界と自分の間の膜が厚くなるというか。喜怒哀楽が薄くなるというか。世間で起きる物事への関心も全般的にどことなく薄まっていた気がする。
大袈裟に言うと、自分自身と世界への好きという気持ちや情熱が減ってしまった気がして、さみしかった。
つまり隠居だ。山奥で静かに暮らしていたい。人にはあまり会いたくない。やる気が出ない。
人と比べてどうということはわからないが、わたしはモジョ中心の生活を送るタイプでは全然なかったので意外だった。
多分外側から見てそんなに大きな変化はなかったのではないかと思う。覇気がなくもっさりはしてたと思うが。でもわたし自身は自分のパーセンテージがかくんと下がったのを感じていた。今、100%に戻りつつある気がする。
別に戻らなくてもいいし、だんだん歳をとって死んでいくのだから下がっていくのが普通でそれでいいんだけど、うれしいものはうれしい。
うれしく思うこともうれしい。
人生をもう少し頑張ってみようかと思う。
そんな日記でした。お付き合いくださりありがとうございます。